東京藝術大学卒 日本画家 澁澤卿の軌跡

Diary 2003年07月

2003年ももう半分が終わってしまいました。6月も制作に追われている間に過ぎていきました。6月末に博多で開催された21世紀の巨匠画家10人展に20日21日とオープニングパーティーとギャラリートークに出席のために行ってきました。絹谷幸二先生と森田りえ子先生とご一緒の予定でしたが絹谷先生が体調を崩されまして来られませんでした。ですからまだ巨匠というには若い二人のトークショーになってしまいました。森田先生は博多での催しは初めてだったそうですが持ち前の美貌と知的なトークで会場を沸かせておりました。私は過去に2度個展を開催しておりますので顔見知りのお客様も多く、久々の再会に話が弾みました。当然、夜は中洲に繰り出して深夜の屋台まで美味しい物を頂き楽しい時を過ごさせていただきました。帰ってすぐに愛媛の松山に出かけました。25年前僧侶としての心得を修行する信行道場に同期で入行した仲間とその時の先生との年に一度の集まりに出席するためです。同期といっても年齢はまちまちで先生の中にも私より若い人もいます。僧侶になり立てだった皆さんも今ではりっぱに各お寺の住職として法務をこなしておられます。私などは絵描きと大学の先生と僧侶の三股もかけてしまっていて生臭坊主の典型と言ったところです。これからも、どの股も精一杯努めねばいけないなと改めて襟を正す思いでした。

話は変わりますが、このホームページを通じてまた、新しい友人が出来ました。津軽三味線の奏者で高橋竹童氏です。著名な高橋竹山の最後の内弟子でまだ30代前半の前途有望な若者です。先日神楽坂のホテルで開かれたコンサートに招待されて行ってきました。日本人の心に染み込んでくる音色だと思いました。日本の心を描くというテーマの私の絵と一度合わせていただけたら嬉しいなと思いました。彼のホームページです。訪問してみてください。http://www.chikudo.com/ これから良いお付き合いが出来るとありがたいです。

いよいよ夏がやってきます。私は秋の展覧会の制作で忙しい夏になりそうです。皆様もお元気でお過ごしください。