東京藝術大学卒 日本画家 澁澤卿の軌跡

Diary 2007年06月

アトリエから見える景色も手前の木々の葉が茂り緑一色になってしまいました。窓を開けると清々しい風に乗って新緑の匂いがアトリエの中に充満します。今年も半分が過ぎてしまいました。正月より体調を崩し制作のペースが少し落ちていますが絵を画くことの楽しさを感じながら制作に取り組んでいます。展覧会に間に合わすために時間に追われるように制作していたこの20年間。自分の技術を磨き前の年より少しでも良い絵を画かねばと走り続けたこの20年間。絵を画くことが少し苦痛に感じてきた近年でした。今年に入り体調を崩し押し迫った個展もキャンセルし、趣味のスポーツも少しの間休んで生活していると体調の良い時にアトリエに入って制作している時が、自分にとってすごく大事な時間で、絵を描くことが大好きな自分を再発見しました。仏様が私に与えてくださった生きるための苦行が私のこれからの画業に大きな変化をもたらしてくれるような気がします。一日も早く苦行を満行して仏様に頂いた残りの時間を精一杯、そして楽しく絵を画いていきたいと願いつつ一日一日苦行に負けずに精進している日々を送っています。皆様も暑い夏がやってきますお体を大切にお過ごしください。二つの展覧会同行ツアーのご案内が澁澤卿より6月末か7月始めに届くと思います。私の精進などどんなにがんばっても自分の絵を成長させるには、小さな力にしかなりません。お忙しい中無理なお誘いでご迷惑でしょうが澁澤卿の絵を皆様のご支援の後押しの力で大きく成長させていただきたく勝手なご案内をさせていただきます。ご参加いただけましたら感謝いたします。