東京藝術大学卒 日本画家 澁澤卿の軌跡

Diary 2008年06月

あっという間に6月です。体調は嘘のように良いです。去年の今頃は一番絶望感を感じ死ぬのかもとも考えていた頃なのに一年後の今、あまりにも普通の健康状態なので、もしかしてこの状態は一時的なもので血液の中ではじわじわと癌が再発をしているのではという悪夢は時々頭をよぎります。今は3ヶ月に間隔が延びた検診ですが退院ご頻繁にあった検診日には先生の様子を恐る恐る覗き込み経過は良好と言われるとほっとしてきました。今月20日が3ヶ月ぶりの検診日です。また先生の笑顔が見られることを期待して受付前で長い時間待たされる日です。結果はまた報告します。健康な身体が戻ったのが嬉しくて春をエンジョイしてしまいました。太陽の下で身体を動かしているのが嬉しくて楽しくて時間が過ぎるのを忘れてしまいました。絵描きですから絵を画くことでエンジョイしなければいけませんね。言い訳のようですが、絵をぜんぜん画いていなかったわけではないのですよ。仕上がった絵には今の自分としては満足しています。しかし、今月から制作のペースを上げていかないといけません。一昨年までの30年間は「2日を3日に」と制作してきました。一日の仕事量と時間を普通の作家の1.5倍にしないと前を走っている先輩に追いつき追い越すことは出来ないと思い実行してきました。団塊世代の最後に生まれたこともあって画壇デビュウしたときには少し年上の沢山の先輩が画壇で、すでに活躍していましたので少し焦りがあったのかもしれません。天才でない私はそうしてきてもまだまだ精進が足りないようで昨年死に掛けた私に仏様がもっと修行をしてくるようにと私を現世にお戻しになられました。それなのに煩悩に負けて修行を怠りせっかく与えてくださった命を少し無駄に使用してしまいました。反省して再び精進していきますので仏様にはおゆるしくださいますようにお願いしております。

HPのリニュウアルは進んでおりますが、掲載作品を増やし、また画質を上げて載せておりますし、デザインにしてもページ数が多くて時間が掛かっております。今しばらくお待ちください。