東京藝術大学卒 日本画家 澁澤卿の軌跡

Diary 2009年06月

今年も半分が終えようとしております。三越の巡回展も日本橋・名古屋・仙台と続き、7月15日より開催される福岡三越での個展に向かっての準備が進められています。会場が広くてまたまた作品が足りません。頑張って制作中です。福岡大丸で過去2回個展を開催しておりますので私の作品を収蔵されておられる方々も多く、皆様にお会いできることや、夜遅くまで賑わう天神や餃子・ラーメンの屋台も懐かしく今から楽しみにしております。仙台三越の展覧会は、テレビ・新聞各社の報道もあり、店長をはじめ美術部、外商の皆様の温かい応援もあって始めての仙台での個展とは思えないほどの盛況ぶりでした。仙台の皆様に心より感謝いたします。6月は久し振りの個展が続き体力的にも精神的にも少々疲れました。先日3ヶ月ぶりの検診で展覧会に来ていただいて作品群を見たお医者様から「あれほど無理をしないようにと言っておいたのに困った人だ」とお叱りを受けてしまいました。私的にはすこぶる順調なのですが、血液の数値に多少疲れが表れているようです。私は「病気の前からすると時間的にも仕事の量は随分と減らしているのですが」と弁解したのですが「あの作品を画く労力は普通の人が無理をしている以上の仕事量です」とまたまた叱られてしまいました。身体が弱ると押さえ込んだ悪い細胞が目を覚ましてしまうそうです。しかし、生かされたこの余命、絵を描くことだけに使おうと誓った気持ちはますます強くなってきています。仕事の合間に徐々に身体を鍛えることにより悪い細胞を封じ込てしまおうと少しずつですが運動を始めました。一ヶ月、間を狭められた検診が8月にあります。運動の成果がでて、もっともっと良い作品を描けるように健康な身体でいられますように。60歳を過ぎた私の周りにも身体を壊している方が目立つようになりました。暑い夏がやってきます。くれぐれも御身体を大切にお過ごしください。