東京藝術大学卒 日本画家 澁澤卿の軌跡

Diary 2008年10月

今年は特に一年が早く感じられました。年々時間が経つのが早くなっていくように感じるのは歳を取ったからかと思っていたら若い人もそう感じるそうです。歌にしてもお笑い芸人のギャグにしても流行の周期が早いからでしょうか。60歳に近づきなんと人生は短く夢幻のごとく月日が流れていくのだろうと思うこの頃ですが青春時代まであっという間に過ぎてしまう現代の若者たちは60歳になった時きっともっと人生が短く感じるのでしょうか。100年ほど前まで人の一生は50年といわれていました。そのころの人は今よりもっと人生を短く感じていたのでしょうか?今年周りの人が沢山亡くなりました。親戚では私の良き支援者だった義父・体調が悪いとすぐに電話して問診をうけていた医者の義兄・つい数日前には私の結婚式では親族代表でスピーチをしてくださったテレビNHKの名ディレクターとして名を残した吉田直哉氏・若いときより因縁の対決をして近年やっと分かり合えて素晴らしい評論を書いてくれた米倉守氏・上海政府に招かれ一緒に旅をしたり、最初の画集に評論を書いて頂いたりと長い間お付き合い頂いた鈴木進氏・30代だった私を当時画廊で開催していた日本を代表する作家たちのグループに加えてくださり中央画壇への階段に引き上げてくださった恩人である柊美術店の社長杉田敏一氏。元気に語り合っていたあの日が昨日のように思い出せる人たちがもう居ません。記憶の中の時間は現実よりもっともっと時間が短縮されているようです。

もう一つ一年が早く感じられる要因に来年のカレンダー掲載の作品の制作が6月から始まっているからです。今年は先に卓上カレンダー用の作品を制作しておりましたので恒例の壁掛けカレンダーの掲載作品が遅れてしまい、仕上がりを印刷会社がまだかまだかと待っています。まっ、例年のことですが・・・

ということで毎日ほとんどの時間アトリエにいる状態です。ゴルフもいけないので歩かないし、愛犬は年を取って足腰が弱ってしまい私が運動になるほど散歩に行けなくなってしまい又、筆より重いものを持たないもので足と腕の筋肉は衰退してくるし、お腹は出てくるし、・・・・

適度な運動をしなければいけないと思っているのですが全精力を画いている絵に注ぎたいと思うとエネルギーの損失は出来るだけ抑えなければと思うと上記のような状態になってしまうのです。良い絵を画くには健康でなくてはいけないし健康のために時間を割くと絵を画く時間とエネルギーを失うし、昨年病に倒れた時にはこれからは運動と制作をバランスよく生活しようと思ったのですが体調が回復に向かい再び以前のペースで絵を描き始めるとつい夢中になってしまいバランスを崩してしまいます。

そうして画いた作品を掲載した毎年恒例の壁掛けカレンダーが11月末には出来上がると思います。12月には毎年お送りしています皆様のお手元に届くと思いますので楽しみにしていてください。度々ご訪問いただいている方で、ご住所をメールにてお知らせいただいていない方は至急「お問い合わせ」よりお知らせください。カレンダー等ご案内類をお送りいたします。

このHPのアートショップにも掲載しています2006年にユニセフで制作販売されましたグリーティング・カードが皆様のご協力で多大な売り上げを上げることができましたようで今年新しく鎌倉東慶寺の紅白梅のある風景を画いた「寺門梅香」が封筒付10枚2000円にてユニセフで販売されております。定価の50%がユニセフの現地活動資金として世界の子供たちに送られています。どうかご協力をお願いいたします。日本ユニセフ協会ホームページ からか、お申し込み専用電話 03ー3590ー5050にてお申し込みください。