東京藝術大学卒 日本画家 澁澤卿の軌跡

Diary 2012年03月09日

今日は早朝に雷が鳴って滝のような雨がふりました。ところが昼からは晴天。春の日差しが気温をどんどん上げています。庭の梅の花眼が一気に大きくなりました。それでも例年より寒い春のように感じます。私の貧血のせいでしょうか?退院して2週間が過ぎました。一日中腰痛の痛さと吐き気をこらえる日々が続いていましたがここ数日数時間ですが机に向かう元気が出てきました。2ヶ月間の入院生活によって衰えた体力はそう簡単に元に戻りません。抗がん剤の毒素が皮膚から吹き出るのかベルトの場所や指の間とかが黒ずんで汚らしい状態です。5年前のときもそうでしたから教訓で分かっているのですが何もしないで一日が終わっていくと気持ちが焦ります。頼まれた作品のことなど気になるとどうしようもありません。作品が出来なくて謝るのがどうしても嫌なのです。少しでも良いのです絵を描くことに集中出来る時間が欲しい今です。

群馬のスズランで開催されました個展は沢山の方々のご来場とご支援のお陰でデパートの大きな目標を達成することが出来まして盛況のうちに終えることが出来ました。作家が会場にも行けない状態でしたのに会場は賑やかだったようです。ほんとうに有難う御座いました。心より感謝いたします。

復帰第一作目は3月22日から27日まで日本橋高島屋で開催されます「3.11きずな展」の出品作品です。東北・京都と巡回するこの展覧会は美術作家による震災遺児のためのチャリティーオークションです。SMの春景を出品いたしますので高値で落札してください。続いてすでにカタログの記載には遅れてしまったのですが恒例の第12回伝統からの創造─21世紀展の出品作品を制作します。こちらも4月23日東京美術倶楽部をスタートに全国6都市の美術倶楽部にて開催されます。がんばって制作いたしますのでぜひご来場ください。