東京藝術大学卒 日本画家 澁澤卿の軌跡

Diary 2003年3月

3月9日に誕生日を迎え54歳になりました。私は昭和18年から24年生まれのいわゆるベビーブームといわれた世代の最後の年に生まれたためかグループ展に参加しても、大学の教授になったのもいつも最年少でした。バブルが崩壊したせいもあるのでしょうが私より若い作家が育ってこなかったのでいまでも画壇では若手の内に入ります。ですから、54歳という年は、サラリーマンの世界ではもうすぐ定年を迎えるベテラン社員でしょうが、もうすぐ100歳になろうとしている画家達が現役で活躍されている画壇の中にあっては、まだまだ小僧です。ますます精進して年とともに画業も高めて行きたいと思っております。

昨年の誕生日は上海に於いて上海美術館での個展のオープニングに参加いただいた80名もの方々に祝っていただきました。ことしは、静かな一日でした。夜には地元鎌倉に近日オープンする中華料理の鉄人林訓美氏が開く「凛林」という精進中華のお店に招かれて美味しい料理をいただいて幸せな時を過ごさせていただきました。すてきなお店です。ぜひ、一度鉄人の料理を味わってみてはいかがですか。詳しくはメールにてお尋ねください。

1月末よりこのホームページのご訪問10000回を記念してリトグラフが当たる応募を行ってきました。アクセスカウント9700から始まりましたカウントが3月9日24時の時点で11267を数えました。なんと50日間で1567ものアクセスがあった事になります。私の予想をはるかに越えた数字に驚き、嬉しさで一杯です。リトグラフ「春容榮観」の当選は11288の数字を予想された石川県にお住まいの前古様と決まりました。応募いただきました多くの方々は残念でしたが、また機会があればこのような企画を催したいと思っております。お楽しみに。

月刊美術の連載「澁澤卿の続古刹逍遥—アトリエ法話—」では私が出家した経緯から抽象から具象の世界への心境の変化などを綴っております。3月20日発売の4月号で第4話になります。興味のある方は読んでみてください。

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