夏の天気から一転して肌寒い気候になりましたが皆様は風邪をひいておりませんか?私は東京美術倶楽部で開催された東美特別展に3日間出向いて少し咳が出ましたがすぐに回復して今急ピッチで12月9日より阿倍野近鉄で開催されます─四季采々─澁澤卿日本画展に出品する作品の制作をしております。東京美術倶楽部には沢山の方々にお越しいただき感謝いたしております。64もの画商がブースをだしておりましたのと来場者が大変多くて会場が狭くなってしまいゆっくりと美術品を鑑賞することが出来なかったのではないかと心配しております。4年ごとに開催されています東美特別展に3度目の個展ですが今回一番入場者が多かったと思います。古美術や現代美術に関心をもたれる方が増えてきているのは喜ばしいことです。これで景気がよくなり絵が売れるようになったらもっと良いのですが。私の若い頃はちょうどバブルとぶつかり絵描きとしては恵まれた道を歩いて来られました。今の若い作家達は絵を描いているだけでは生活が出来ずに教職などで貴重な制作時間を取られてしまっています。絵は描き続けることによって自分の中の才能が徐々に湧き出てくるものですから多くの才能が埋もれたままになってしまうのではないかと残念に思っています。私は個展と個展の期間が狭く少々描きすぎの状態でこれでは才能が湧き出るどころか枯れ果ててしまうのではないかと心配しております。冗談です(笑)。
月刊美術の11月号の特集「現代日本画で巡る平成の古寺巡礼」で私をはじめ平山郁夫先生他お寺を描いている作家が取り上げられております。来月12月号には私の金閣寺を描いた絵「浮々清幽」が表紙を飾る予定です。阿倍野近鉄の個展案内も掲載されますので書店にありましたら手にとって見てください。
大阪近郊にお住まいの方はお時間が御座いましたらぜひ阿倍野近鉄までお出掛けください。12月9日(木)午後より・10日(金)・11日(土)・12日(日)夕方まで会場にいる予定です。